【2020年版】Uber Eatsが会社員の副業としておすすめできない4つの理由

こんにちは、埼玉県で活動している彩国のUber Eaterです!

本記事は「おすすめできない」というタイトルなので、ネガティブな表現が多くなっています。


気を悪くしたくない人はそっと閉じましょう。記事自体も長いので、副業として真剣に取り組みたいと考えている人のみ読み進めてください。


一応は筆者が今までの経験を生かし渾身の力を込めて書いた記事です。


※ここでいう本業は「会社員などで給与所得を得ている&副業に取り組んでいない人」として話を進めます。

※本記事は2020年7月下旬に執筆しました。

副業としておすすめできなくなってきた

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  • 稼働する時間が自由
  • 上司や部下がおらず精神的にラク
  • 誰でも始められる
  • 稼働した次週には報酬の振り込みあり

多くのメリットがあるウーバーイーツ。その柔軟さから、コロナ感染症の影響で職が無くなった人の「雇用のライフライン」としても機能を果たしました。


しかし普通に副業として取り組むメリットは徐々に減りつつある、というのが筆者の正直な感想です。


そこで今回は、ウーバーイーツが副業としておすすめできなくなってきた4つの理由をご紹介。最後に「やるならこうした方が」という策を提案します。


ウーバーイーツは稼げる!という情報を鵜呑みにして後悔するのはやめましょう。


ちなみに「稼げる!」という情報をネット上にアップしている人のほとんどは、あなたが配達パートナーになることで利益を得られる立場にいる人です。


そこに愛はありません。始めるのなら報酬体系やシステム、将来性をしっかりと把握してから。


本記事の結論は「他の副業と合わせるか、ウーバーイーツ自体やらない」です。理由を一緒に見ていきましょう。

報酬体系が副業向きではなくなった

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「スキマ時間で稼げる」をキャッチコピーとしているウーバーイーツ。副業としての働き方を世間にアピールしていますね。


しかし実際に中身を覗いてみると、副業としては厳しい報酬体系に変化してきているのがわかります。

エスト額が低い

報酬の大きな柱となるのが選択クエストです。クエストは一週間のうちの月〜木、金〜日の間で、一定の配達をこなすと追加報酬を得られるシステム。


言葉の通り、クエスト回数は自分の希望に合わせて「選択」できます。


選択と聞くと自由度が高いように感じるかもしれませんが、1配達あたりの報酬額は回数をこなせない人ほど少なく設定されているのです。

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※クエストの額や回数は週によって多少の変動あり。


オプション1は本業としてガッツリ稼働する人が選ぶようなクエスト。オプションは5に近づくにつれて回数が少なくなり、副業向けになります。


ここで注目すべきは1配達あたりの報酬加算の額スマホで計算機を起動できる人は金額を回数で割ってみてください。

  • オプション1

21,370円÷110回=1配達あたり194円追加

  • オプション5

2,040円÷25回=1配達あたり81円追加


「スキマ時間で稼げる」というキャッチコピーとは裏腹に、副業として稼働する人に不利な報酬体系となっているのがわかるはず。


さらに深掘りしますね。


この週の月〜木の最低回数は25回。つまり最低でも25回は配達しないと追加報酬は得られないことを意味します。


「家事の合間に一件やりたい」「仕事終わりに気分転換で!」と思っても、25回というハードルは中々高いもの。


何より「25件やらなきゃ…」という思いは自由とは真反対であり、義務感すら覚えます。


次に説明する「1配達あたりの報酬が下がった」ことにより、クエストを達成しないと損をする仕組みとなりました。


さらに義務感は増していきます。

1配達あたりの報酬が下がった

2019年11月、東京を中心とした関東エリアで配送料金の改定が行なわれました。


長くなるので過去記事を貼っておきますね。

www.sai-uber-eater.com

この時期に関東の料金が改定されたという話なので、全国的に料金は低めです。


配送料金改定の内容をざっくり言うと「以前より一回あたりの報酬が低くなった」ですね。


配送料金と併せてブーストの話も交えていきます。

  • ブーストが発生しづらくなった

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青枠の中で料理をピックアップすると追加報酬を得られる「ブースト」。1配達ごとに加算されます。


アプリに事前通知されるもので「この日のこの時間にブースト付いているな、じゃあ稼働しよう」となるわけです。


2019年代はブーストが盛んにあって、木曜日は終日発生していた時期もありました。(以前はクエストが月〜水、金〜日に設定されていて、木曜日は該当していなかったから)


しかし時が経つにつれ、自転車バイク共にブーストが発生しづらくなっています。


2020年7月には事前に通知されていたブーストも突如消されるという事態も発生し、モチベーションの減少に拍車をかける形に…。


  • 配送料金の改定
  • ブーストの変化

1配達における報酬単価は概ね低くなったので「ちょっと空いたからオンラインにしようかな」という自由さは味わえなくなってきています。


むしろ一回でも配達したのなら「クエスト達成しないと」という心理になりがちですね。

報酬まとめ

2020年7月現在、本業組に有利な報酬体系となっています。


本業組は高回数クエストを達成すれば以前の報酬体系と同等かな?くらいですが、副業組にとっては「減収」と言わざるを得ません。


最低限の25回(例として出した週は)をクリアしなければ、非常に低い報酬となることでしょう。


自由度、満足度共に2019年ほどではなくなった、というのが筆者の感想です。


「スキマ時間で稼げる」とは言いがたい現状ですね。

将来性が薄い

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おすすめできない理由の2つ目。筆者も配達している身なので胸が痛みますが書きます。

  • 労働である

ウーバーイーツは自分の身と時間を切り売りして報酬を得る「労働型」です。


道を覚えたり運動になるといったメリットはありますが、何か特別なスキルが身につくといったら疑問が残ります。

配達辞めちゃったらあまり残るものがない…

配達0回の人と10,000回の人の1配達における報酬は一律。アルバイトは時給が数十円ずつ上がるにもかかわらず、ウーバーイーツは単価が上がりません。

  • 特別なスキルが身につくわけではない
  • 報酬単価の伸びがない

胸は痛いですが、将来性があるとは言い難いですよね。


配達なので事故の危険性もグッと上がります。事故を起こしたら会社員とウーバーの収入両方が無くなる危険性あり。


事故一つで収入がゼロになるリスクを背負うのはおすすめできないですね。


資産家や不動産所有者などならまだしも、会社員ならストック性のある副業を選びたいところ。


ウーバーイーツは「すぐにお金が欲しい」という事態に対応できる瞬発力はありますが、会社員として労働しているのにさらに労働を重ねる必要性は薄いのかなと。


極端なことを言えば、ウーバーイーツ1本に絞った方がいいかもしれません。

news.livedoor.com

筆者もウーバーイーツには救われました。もしあなたが会社員として毎日消耗し、朝ベッドから起きられなくなるくらい悩んでいるのであれば、いっそのこと本業にするのも一つの選択肢です。

ベッドから起きられなくなったのは僕のこと。

ストレスフリーの環境で家族と過ごすのもよし、空いた時間で小さくビジネスを始めるのもよしです。


本業であれば後に紹介する「掛け合わせ」の威力も増します。時代背景的にも仕事が無くなるリスクがあるのは多くの業界でも一緒。


コロナ感染症の影響でデリバリー業界は追い風になったとも言えます。本気で携わればビジネスチャンスに気付ける可能性も。


話がずれましたが、副業としてウーバーイーツをやるのであれば、先ほど触れたストック性の副業との掛け合わせがいいでしょう。


掛け合わせについては記事後半で解説します。

情報を読み込む時間が多い

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地味ですが、おすすめできない理由3つ目。これを取り上げている人は少ないのではないかと思います。


配達パートナーは個人事業主。上司や同僚がいないのがメリットとして取り上げられますが、一方で引き継ぎが全くないという欠点があります。

  • アプリの仕様変更
  • 配達方法の変更
  • アプリバグ
  • いきなり変な機能が追加される

などなど、挙げたらキリがないほど多くの変更があり、何事もなかったかのようにサラっと実行されます。

さっき取り上げたけど、何のアナウンスもなくブーストが消されたりね。

ブーストが消されるのはまだいい方です。置き配事件に比べれば。

  • 置き配事件

2020年、コロナ感染症の影響で「置き配」が実行されました。


実際は注文者の方に直接料理を渡すはずが、アプリバグか何かで配達パートナーのアプリに「玄関先に置く」との表示。


配達パートナーは注文者の方の要望に沿ったつもりが、注文者の方は「そんな要望は出していない」という状態。


家の前の地面に料理が置かれたことでクレームの嵐。配達パートナーの中にはサムズダウン評価を押されまくり、アカウント停止に追い込まれそうになった人もいた模様。


記憶は曖昧ですが、置き配事件はこんな感じです。


そんな中、経験豊富な配達パートナーは情報収集ツールとして瞬発力の高い「Twitter」を使用してトラブルを回避しました。

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本業で歴が長い人は毎日の配達でなんとなくわかりますが、副業で配達経験の少ない人は体感しづらいですね。


1ヶ月ぶりに稼働するのであれば1ヶ月分の情報を仕入れる必要があるので、意外に時間と労力がかかります。


Twitterも個人が自由に発信しているだけなので情報の信憑性は保証できません。


結局は現場で体感して学んでいくしかないということ。副業としてあまり稼働頻度が高くない人には難しい環境だと言えます。

他の副業が優秀

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おすすめしない理由の4つ目。ウーバーの威力が弱いというよりも「他の副業が優秀だから敢えて選ぶ必要はない」という意味です。

10年前くらいだったかなりおすすめだったかも。

時代背景やコロナ感染症の影響を考えれば、本業の仕事がいつなくなってもおかしくない状況ですよね。


雇用のライフラインとしてウーバーイーツを持っておくのはいいですが、会社員である今は優先順位が低くなります。


コツコツと積み上げて資産になるようなものや、スキルの上達に繋がる副業を選択したいところ。

やるなら掛け合わせ

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おすすめしない理由を述べてきましたが、これが最後。


ウーバーイーツはまだまだ他の副業に比べて自由度は高いですし、やった分だけ報酬は得られます。


しかし「会社員の副業」として考えたときの将来性は高くなく、リスクだけが高い状態。単体でやるには威力が弱めですね。


もしやるのであれば単体で終わらせず、他の副業との掛け合わせがベスト。

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ストック性がありコストのかからない副業です。


ウーバーイーツはエリアごとに特徴があるので、現場の情報を提供するだけでも価値があります。


濃い情報は現場にいる人しか提供できません。新エリアであれば需要は高いですし競合もまだ少ないでしょう。


もし競合が多いとしても、時代が変われば皆同じスタートラインに立つことになります。


時代が変わる云々の話は↑の記事で触れているのでご参考に。


自身の配達経験が資産になるのであればモチベーションも変わってくるはず。


真剣に配達をしながらもコンテンツ化していく、これがウーバーイーツの醍醐味かもしれません。

まとめ

「会社員の副業としてはおすすめできなくなってきた、やるなら掛け合わせ」というのが本記事の結論です。


即金性のある配達で将来の軍資金を集めるならいいですが「とりあえずやるかな」という安易な思考はあまりおすすめできないですね。


配達するのがものすごく楽しかったり、気分転換になって人生が豊かになるのであれば別ですよ。


本記事は副業として取り組もうとしている人を否定するものではないことをご理解ください。


ではいいウーバーライフを。